最終更新日: 2018年4月28日

インターネット設定の確認

コマンドプロンプト

Windowsには、インターネット設定並びにその確認を行うプログラムが いくつかありますが、そのいずれも文字ベースのコマンドとして 実行するものとなっています。 そこでまず、コマンドを実行するためのプログラムを起動します。 「スタート」メニューから、「すべてのプログラム」→「アクセサリ」→ 「コマンドプロンプト」を選択して下さい。

※ Windows 10では,デスクトップ画面左下のウィンドウズアイコンから 開く「スタートメニュー」→「Windowsシステムツール」と たどってください。

[コマンドプロンプトの起動]

以下のような画面が表示されます。

[コマンドプロンプト初期画面]

カーソルが点滅しているところ(プロンプトと言います)へ コマンドを文字で入力し、「Enter」キーを押すことによって実行します。

IPアドレス

IPアドレスを確認するコマンドは、「ipconfig」です。 プロンプトに ipconfig と入力し、「Enter」キーを押して下さい。 以下のような結果が表示されるはずです。

[ipconfig実行結果]

この結果から、このコンピュータのIPアドレスは、172.29.50.100 (プライベートアドレス)であることが分かります。 また、サブネットマスクが255.255.0.0ですので、 ネットワークアドレスは172.29.0.0となり、このネットワークには 65534 台のコンピュータが接続可能であることも分かります。 デフォルトゲートウェイは、172.29.10.254というネットワークと 外部との境界にあるルータのIPアドレスです。

なお、この情報は
「イーサネット アダプター ローカル エリア接続」
というネットワークアダプタについての情報となります。 より具体的に言うと、PC本体に設けられた有線LANの接続口 (コネクタ)に関する情報となります。

ノートPCでは、有線LANに加え、無線LANも使えることが普通になってきました。 この場合、無線LANアダプタに関する情報も併せて表示されます。 下記の画面は2つのネットワークアダプタが搭載されている ノートPCで ipconfig を実行した例です。

[ipconfig 実行結果]

1番目が無線LAN、2番目が有線LANです。

この例から分かることとして、このPCは、有線LAN、無線LAN、 双方に異なるIPアドレスが付与されているということです。

また、ipconfigコマンドに、「/all」というオプションを付けて実行すると、 より詳細な情報が得られます。

[ipconfig /all実行結果]

ホスト名

ホスト名を調べるコマンドは「hostname」です。 実行してみて下さい。

[hostname実行結果]

以上から、ホスト名は、NSC00 であることが分かります。 ただし、このコマンドではドメイン名までは分かりません。

DNSによる名前解決

インターネットに接続されているコンピュータには、少なくとも1つの IPアドレスが与えられていることは講義でも話しました。 また、ホスト名、ドメイン名という名前も付けられており、 その対応がDNSというシステムで行われています。 ここでは、DNSシステムに対する問い合わせを行うことによって、 ホスト名、ドメイン名からIPアドレスを調べる方法を紹介します。

コマンドは、「nslookup」を使います。 nslookupコマンドを起動すると、画面は下のようになります。 「>」の後にカーソルが点滅していますが、ここで対話的に 問い合わせを行っていきます。 「既定のサーバー」という行は、問い合わせるDNSサーバの ホスト名、「Address」行は、そのサーバのIPアドレスです。

[nslookupプロンプト]

では、例として、システム自然科学研究科のWebサーバについて調べてみます。

プロンプトに対して、「www.nsc.nagoya-cu.ac.jp」もしくは、 と入力し、「Enter」キーを押して下さい。 結果は以下のようになります。

[nslookup実行結果]

結果から、www.nsc.nagoya-cu.ac.jp のIPアドレスは、 202.35.192.25 であることが分かります。

nslookupコマンドを終了するには、「exit」と入力し、「Enter」キーを押して下さい。

疎通確認、経路追跡

下記のコマンドは、名市大内部ネットワークからは実行できません。 興味のある方は自宅からお試しください。 それでも実行できないかも知れませんが…

インターネットで発生した問題を調査するために、以下の2つのコマンドが良く使われます。

ping」コマンドは、通信相手の コンピュータがネットワークに接続され、動作しているかを調べるコマンドです。 「ping ターゲットホスト名(もしくはIPアドレス)」という形で使用します。

以下は、上で調べたメールサーバに対してpingコマンドを実行しています。

[ping実行例]

結果として同じ行が4行表示されています。 これは、テストのために32バイトのデータを4回続けて送り、 すべて10ms(ミリ秒)で帰ってきたということを示します。 下部には、これらに関する統計情報が示されています。

最近はセキュリティのために、pingコマンドによる通信を許可していない 場合が多く、その場合には正しい結果は得られません。 総合情報センターでは、教育システム外部のコンピュータに対する pingコマンドは実行できません。

tracert」コマンドは、ターゲットとする コンピュータまでの経路(途中に経由するルータ)を調べるためのコマンドです。 「tracert ターゲットホスト名(もしくはIPアドレス)」という形で使用します。 同じくメールサーバにまでの経路を調べてみます。

[tracert実行例]

上の結果は、1番目に172.31.50.254というアドレスを持つルータを経由し、 2番目に172.31.10.13というコンピュータ、つまりは 目的のメールサーバに到達するということを示しています。 つまり、教育システムのコンピュータとメールサーバは、 ネットワーク的にはとても近いところにあるということです。

tracertコマンドも、pingコマンドと同じく教育システム外部の コンピュータに対しては実行できません。


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